やさぐれメモ

やさぐれた30代男性の自由帳

退職したブラック企業に呼び出される、慰留&復帰、そして暴走族の世界を知る

会社を辞めて四日目の昼下がり、電話が鳴りました。取締役総務部長でした。

詳しく書くと1万字を軽く超えるので端的に言うと、美味しんぼの富井副部長から親しみやすさを差し引いた、この世で僕の次に生ゴミのような奴でした。

生ゴミと罵る理由は詳しく書くと1万字を軽く超えるので端的に言うと、保身第一で嘘つきで人を踏み台にしか思わず(ry


このしゃべる生ゴミは、僕が退職するに至った経緯を詳しく聞かせてほしいと言いだしました。取締役総務部長としてブラック企業をブラックたらしめている一人。このクズに接触するとロクなことがありません。僕は即答しました。「お話しするほどのことではありません、失礼します」

 

生ゴミは慌ててこう言いました。「君はそうかもしれんが社長が聞きたがっているんだ」と言います。このクズめ、お前じゃなく社長かよ。安易に社長の名前を出しやがって。さて、都内の生ゴミの日は何曜だったかな。


生ゴミは嫌いでしたが、明日行くと答えました。

詳しくは割愛しますが、社長は人格者で社内外で大人気でした。取引先はもちろん、ベテランにも僕のような新人にも、会うと等しく気さくに声をかけてくださり、僕はひそかに父のように慕っていました。

 


翌日、応接室で社長(と生ゴミ)を待っていると、男性社員が入ってきました。

 

穏やかな方でしたが目に感情のない、会ったことがありませんがヤクザっぽい目をしていました。察するに校内暴力ど真ん中の世代で、相当暴れたタイプだな、と直感的に思いました。

「君に何があったかマジで本当に全然何も知らないけど、とりあえず3年は続けとけ、半年で辞めちゃあ再就職は厳しいぜ」と言いました。困る僕に「経営企画室ってさ、おれ一人だけなんだよね(笑)」と言うと、プイッと出ていきました。

 


社長(と生ゴミ)が来ました。営業所長からの退職報告書を不審に思った社長は営業所長を絞め上げてみたものの、事情が全く見えず、どうしても僕から直接聞きかったそうです。意を決して全てをお話ししたところ、社長は絶句し、生ゴミはそわそわしていました。生ゴミめ、こいつ社内暴力を知っていて、見て見ぬ振りをしていやがったな。殺意が湧きました。

 

 

 

結局、畏れ多くも社長から謝罪と慰留のお言葉をいただき、僕は会社に戻ることにしました。会社も東証一部に上場(!)したばかりで若い力が必要だという社長の言葉に乗っかって、ヤクザに賭けることにしました。

生ゴミは笑いながら「次はどこの営業所がいいかな?」と生意気にも人間の言葉をしゃべるので、できれば管理部門、経営企画室がいい、株式投資をたしなんでいるのもあるのでIRでお役に立ちたい、と社長に答えました。営業所は絶対にありえません。

 

 

希望はその日のうちにすんなり通って、僕は新人ながら経営企画室のスタッフとして復帰しました。さっきと違って、上司はイタズラ好きな少年の目で温かく迎えてくれました。

 

上司は自己紹介でバイクが好きだと話してくれました。

上司は10代の頃、鉄パイプ片手に袴で「ぜっつー」を乗り回していたそうですが、ガンダムファンには見えませんでした。所属していた「えんぺらー」では「うかじさん」の●代下とか言っていたので、とりあえず僕の好きな宇宙世紀じゃないことだけは分かりました。

 

所属先の「すでごろ」ルールでの戦いのさなかに敵の木刀を食らって前歯すべてがインプラントの義歯だと言ったので、よく分からないけどきっと本当にガンダムが好き過ぎる模擬戦同好会の、変な人なのだと結論付けました。愛機ゼッツーの最期は「かいさんしき」で「●●●けーさつしょ」に突っ込ませたと言っていたので、とりあえずマーベットさんのVガンダムを想像しておきました。

 

だいたい、連邦とジオンしか知らないうちらの世界の僕には、「スペクター」「荏原Zero神」「関東連合」とか、「ステッカー」「純トロ」とか、あちらの世界の話なんて理解できるわけがありませんでした。


こうして、厳しくも温かい父のような社長と元ヤンで実はスタンフォードMBAの上司と3人でブラック企業をホワイト化する毎日が始まりました。出だしでいきなり転んでしまった僕の社会人生活は、お二人の厚意により再スタートを切ることができたのでした。

 

一期一会。夢のような20代でした。


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